2015年4月30日木曜日

クマゲラの春 Black woodpecker's Spring

4月のはじめ頃から、せわしなく見える鳥たちの様子をよく目にするようになりました。

キツツキの木を叩く(彫る)音もしょっちゅうです。

 コンコココココ、、、、

森にこだまするこの音が聴こえてから家を出ても、その姿を見る事ができそうです。

あっ!この音はクマゲラ?

、、、と家を出ましたが、アカゲラでした。

けれど、冬の間のクマゲラの余韻を見つけ、ついついニンマリ。



春になると、いつもこの本を引っ張り出してしまいます。


手島圭三郎さんの版画絵本です。


ここのところ、ヤマゲラも盛んに鳴いています。

声が大きいせいもあり、森の時間が家にまで入り込んでくる様で嬉しいひと時です。



2015年4月29日水曜日

エゾシカ供養祭 Yezo sika deer's Memorial service


前田一歩園さんでは、エゾシカによる食害を防ぐため、いくつかの事を行っています。

ネット巻もそのひとつですが、そのネットも食い破られてしまうことがあります。


エサのない冬の間、一歩園林業さんがビートカスを林内の幾つもの場所に置いています。

大雪で除雪に手がかかりエサやりが出来ないでいると、とたんに木がやられる、と林業さん。



また、罠を作り生体捕獲も行っています(今年は4月9日で終了)。

エサやりは今月末まで。

24日に、前田一歩園財団の方々、北泉開発(肉利用)の方々、

そして前田一歩園林業の方々によるシカたちの供養祭がありました。






2015年4月28日火曜日

今日の自然模様 Today's Lake Akan

昨日の阿寒湖畔の最高気温は26.1度(気象庁データより)!

そのつい3日前に最低気温がマイナスだったとは思えない熱さでした。


今朝観光船に乗せて頂きましたが、おぉ、これは最後の氷かな、という感じの融け具合。









ホテルの前の氷は夕方までにすっかり湖にかえっていました。

そんな劇的な変化をしていた湖ですが、森の中は、、、

ゆっくりゆっくり。

湖畔の遊歩道は、エコミュージアムセンターから湖近くのボッケ(泥火山)に伸びる道の他、

森のこみち、湖岸に沿っての道と大まかに3コースあります。

この地図はEMCさんのHPより頂きました

エコミュージアムセンター(EMC)裏のミズバショウの様子。やっぱり例年通りGWに見頃でしょうか。

 
ガサゴソ音がして目を凝らすとマガモご夫婦。
 EMCからボッケに行く道はまだ雪が30センチほど。ところによってはもっと。

ここさえ乗り越えてしまえば、ボッケ付近と湖岸は雪はほとんどありません。



雄阿寒岳右下に微かに見える大島のあたりの氷も、東風が吹くと流され溶けそうです。



湖岸コースからは、スプリングエフェメラルたちの静かな声が聴こえてくるようでした。

エゾエンゴサクも咲き始め。私の中でなかなか食べる、に至らない植物です。



氷に乗れるは鳥だけか、、、

温泉のパイプが通っているところは緑が濃いのです。 



雪の大谷もびっくり?の雪壁は、ニュー阿寒ホテルの前の遊歩道です。





さて、明日は湖水開きです。





2015年4月21日火曜日

和斧が欲しい! I want to get Japanese style Ax

  
  斧
    
      ↑ この漢字をみなさん何と読むでしょうか?


わたしはおの、と読んでいました。


「薪ストーブにしたいなぁ、どんなのがあるのかなぁ。」

、、、とペラペラストープ雑誌をめくっていると、日本の斧についている溝についての記述がありました。

片面に3本、もう片面に4本入る樋(ひ) 。

そこから3本の「み」、4本の「よ」で”みよけ”で、魔除け(安全祈願)の意味合いがあるというものでした。

一方、西洋の斧には何もありません。


そこから少しネットで調べてみると、林業や古い鍛冶屋さんでこの斧のことを
山林への敬いを込め、”よき”と呼ぶのだと知りました。
(他にも、いろいろな意味があるようでした)



道具に込められた想い。

ただの”道具”ではなく、魂のあるもの。

どんなものにでも、それを見いだし寄り添う感覚でありたいな、と思った瞬間でした。


これから必要になるであろうまき割り。

それにはやっぱり”よき”にうちに来てほしいなぁ!と思うのですが、さてよき出会いがあるでしょうか。





写真は、昔、馬と共にこの辺りを林業のため歩いたという方に頂いた手作りのトビです。

柄はイタヤカエデ。




2015年4月17日金曜日

アイヌの星座ワークショップin 阿寒 Workshop of Ainu's constellation in Akan


面白そうな、ワークショップの案内です。

アイヌの人々の星の見方で夜空を見上げたら、どんな世界が待っているのでしょう?

学ぶ、よりもワクワクが勝ってしまいそうです。

資料にはなんと”アイヌの星座早見盤” なる物が有るようです!
 




【イベント詳細】

「アイヌの星座ワークショップ~
うつ伏せで寝ているカムィの星を見つけよう!」
講師:山内銘宮子(Astro Ninja Projects)

[日時] 2015年5月6日 (水祝) 19:00 受付開始/19:30 スタート
[資料代] 1,000円(星座早見盤・テキスト代金として)
[場所] 鶴雅グループ あかん湖鶴雅ウイングス 2F ポロサチ


詳しくは、下記HPをご覧ください。
阿寒だけではなく、平取、上川、東京でも行われる様です。
http://www.astro-ninja.com/nociw/WS2015/akan.html


2015年4月15日水曜日

4月、林業さんの様子 Works of Maeda Ippoen Forestry Company in April


まだ雪残る阿寒の森です。

今の時期、一歩園林業さんはまだ冬から続く伐採作業をしています。

森、といえども所々道路や送電線に近い場所もありますから、注意が必要になります。


そういう場所は、二人(チェーンソーと重機)作業にしていました。

ある程度までの太さの木であれば、伐り方と重機とで倒れる方向をコントロールすることが出来ます。



重機が入れないと、木に梯子でワイヤーをかけ引っ張れる様にして切込みを入れ、、、、と
ぐっと難しい作業になる様でした。


右の、左に少し傾いている黄色テープの巻いてある木を倒しているところ。

 その後、枝払いをして集材します。




雪があることで、傷つけずに重機が入れているとのこと。


見ているだけでは氣がつかない林業技術、工夫、前田一歩園さんの森づくりゆえの難しさなど沢山あるのだろうなぁ、とその奥深さの一端に触れることが出来た時間でした。





2015年4月14日火曜日

ふかもり便りができました。 News Letter no.5

ようやく、先日通信が出来上がりました。

ツアーに参加くださった方、これから参加します、という

ご縁のある方にお送りしています。




もしもそれ以外に欲しい方がいらっしゃいましたらご連絡ください。

fukamori.fieldアットマークicloud.com

水芭蕉の群生地 Place of Asian skunk cabbage

晴れた日は何となくウキウキ氣分になりますが、

エゾライチョウは鳴いているだろうか?

お気に入りのあの場所は今どんな風だろうか?

、、、などと考える事があるのも加わり、

足取りも軽くなります。









ここは阿寒湖畔南部の森。


ミズバショウの群生地があります。

阿寒湖温泉と釧路とを結ぶ国道沿いのミズバショウも

少し顔を覗かせ始めていましたから、

ううっ、氣になる!と

まだ雪が多い道のりでしたが行ってきました。






心配はいらないようで、少し拍子抜け。





傍らのここでは、エゾシカがわずかな食糧調達にきていました。


水辺の周りの笹は彼らが食べ、葉がありません。

暖かかったせいもあり、 秋のうちに10センチ以上伸びているのをみかけたミズバショウ。

見頃はとても華やかですが、この静かな時間もまたたまりません。



2015年4月13日月曜日

エゾライチョウの嗄れ声 Hazel Grouse's hoarse voice

この日は阿寒湖南部の森へ行きました。
いつものように、笛を吹きながら。





”うふふ。いたいた。エゾライチョウ”



いつもの、高いトーンの声が聞こえてきました。

が、

エゾライチョウの鳴きまねをしているかのような、

微かな嗄れ声、リズムも少し乱れた声もするのです。


しばらく観察していましたが、間違いなくエゾライチョウでした。

木の芽をついばんでいます。


はて?どうしたことでしょう。

多少の差はあれども、同じ鳥の声にあれ?と思うとは思いませんでした。



秋に観察していた時、

♪山男よく聞けよ 娘さんにゃ惚れるなよ 娘心はよ 山の天気よ♪

がぴったりな鳥だなぁ、とみていましたが、これまた。


まだまだお付き合い(おしかけ?)が楽しく興味深いエゾライチョウ。

すっかりこの鳥のファンです。





2015年4月11日土曜日

森のひと Orangutan in Akan

ふとした時に、氣がつくのです。

目が合う、といいましょうか、、、、。

この日はこのお方。

オランウータンとは「森の人」という意だと聞いたことがあります。


阿寒  前田一歩園財団所有林にて

2015年4月10日金曜日

森と人の繋がり 



阿寒の森の立派なエゾマツ。

このあたりの林業の担い手(有)前田一歩園林業さん。

加工する津別の加賀谷木材さん。

作品にする折勝商店さん。

(もしかするとまだ関わりのある会社があるかもしれません。)




この画面が映像の始まりです。


この森と人との関わりの一面を、折勝商店さんが2分ちょっとのPVにまとめていらっしゃいます。

ホーム画面の中ほどに動画があるものの、

分かりにくいので動画だけリンクも載せておきます。
 
http://orikatsu.jp/wp-content/themes/orikatsu/mov/ORIKATSU_pv.mp4






●前田一歩園林業 Maeda Ippoen Forestry Company


●加賀谷木材 Kagaya Invention Timber Inc.


●折勝商店 Orikatsu






2015年4月9日木曜日

野生とフェルトの出逢い Photo & Felt a Fantastic Collaboration

阿寒湖畔在住で、この地に根付き撮影をしている山本光一さんと、

羊毛を素材にものづくりをする秋山聡子さん。

彼らの二人展が阿寒で行われます。


チラシをチラリ見せて頂きましたが、、、

想像以上の作品に正直驚きを隠せませんでした。
 

どんな響き合いになるのでしょうか。


日程など詳細決まりましたらまたお知らせします。




●Photo:山本光一さん(facebook)
https://www.facebook.com/kouichi.yamamoto.121

●Felt: 秋山聡子さん(facebook) ふしぎのくにのものづくり工房
https://www.facebook.com/fusiginokunino


HMGA総会 in 阿寒 Mountain race in Akan Lake site National ski area

北海道山岳ガイド協会の総会がここ阿寒で開かれました。

まずは、、、

山岳レース!


4人組8チームに分かれてヨーイドン!


救助者を引き上げます。

雪崩のデブリに埋まった人、、に見立てたモノを探します。

今ある技術を、チームメイトとのやり取りの中どう使い、どう動くか、という

技術研修会でした。


そして、おひるごはん(事務局長特性おでんは温まります)をはさみ、




釧路市のまりむ館で総会。




夕食&懇親会


阿寒ロイヤルホテルさん、とても温かく迎えてくださいました。



翌日の研修会は、前田一歩園財団所有林のひと区画”光の森”をご案内しました。

総会参加者58名中55名も参加してくださいました。

遠くは遥か東京、利尻、黒松内から阿寒へ集まっての開催になりました。

道央圏のガイドも多数でした。

ガイドたちからまたここの魅力が広まっていったらいいなぁ!と思います。



今回の総会阿寒開催に際して、たくさんの人々、機関、にお世話になりました。

感謝感謝です。




2015年4月7日火曜日

irankarapte!   Hello in Ainu language


イランカラテ!IRANKARAPTE!

アイヌ語の挨拶(こんにちは、に相当) ではじまった土曜日のまりむ号でした。



これから増えてくる観光客の皆様へ、何をどう伝えようか、

自動音声アナウンスにはない”地元のひと言”はどんなものがあるか、

考え考えながらの運転手さんでした。


まだ乗客のほとんどは地元勢ですが、よき練習台(?)に。




想い溢れてか、この日とても青空に映えた山々の説明までありました。

目に見えるものだけではないもの。暮らしから感じるもの。

魅力ある無料バスに進化していきますように!

わたしたち地元民の声も大事かもしれません。



ちなみに、現在イランカラプテキャンペーンが行われています。

irankarapteという言葉についてや、

現在行われているキャンペーンについては

↓こちらをご覧ください。
 http://www.irankarapte.com/content/outline.html